『清宮 質文展 〜 絵は詩のように 詩は絵のように』
〜A氏コレクションを中心に〜

2013年7月19日(金)〜10月1日(火)

繊細なモチーフ。上品な画面。静謐な詩情。木版画の詩人、清宮質文(東京生まれ、1917-91年)の作品は、見る人の心を遠い記憶の世界へと誘います。彼は小さな木版画の中に、無限に広がる心象風景と魂の歌を刻み込みました。しかも一つ一つの作品は、例外なく清冽な詩情にみち、見る人の心を強く魅了する力を持っています。
脇田和は、「清宮さんの作品は普通の版画とはちがう。筆のかわりに版を使って一枚ずつ描く絵なんだ」とのべており、それを聞いた清宮はひじょうに喜んだといいます。 本展では、貴重な個人コレクションを中心にアトリエに遺された作品も加えて、木版画・ガラス絵・素描等約30点、及びエスキース約30点を展示。
清宮質文が敬愛した脇田和作品が並ぶ空間で、二人の作品を同時にご覧いただける機会にぜひご期待ください。

夕日と猫 1979年 木版画

トパーズ 1963年 木版画

清宮質文 <せいみや なおぶみ・1917(大正6)〜1991(平成3)年>
画家で版画家の清宮彬の長男として東京に生まれる。1937年(昭和12)年東京美術学校入学。藤島武二教室に入り4年から田辺至教室で学ぶ。1942(昭和17)年東京美術学校油画科卒業。美術教師になる。1944(昭和19)年召集され、翌年復員し、再び美術教師を勤め、その後デザイン会社に勤務。1953(昭和28)年より画業に専念、木版画を中心に水彩画・ガラス絵を制作する。1954(昭和29)年春陽会に初出品、初入選する。以後74(昭和49)年まで出品。1960(昭和35)年以後、個展を中心に新作を発表。1991(平成3)年逝去(73歳)。

Information

この夏、長野県内で二つの清宮展開催
清宮質文展 〜照沼コレクションを中心に〜
7月4日(木)〜9月2日(月)須坂版画美術館

開催概要

会  期 2013年7月19日(金)〜10月1日(火)
10:00 〜 18:00(9月16日以降17:00まで)
会  場 脇田美術館 2F展示室
主  催 脇田美術館
協  力 ミウラ・アーツ
アクセス ・ 電車 長野新幹線・しなの鉄道「軽井沢駅」下車 旧軽井沢銀座方面へ徒歩10分
・ 車 上信越道「碓氷軽井沢インター」から国道18号線を旧軽井沢方面へ約20km
所在地 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町旧道1570-4
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