開館20周年 脇田 和 展
鳥と遊び、花と戯れ、子供と語る

画業80余年、脇田和は鳥・花・子供など身近なモチーフを根気よく丹念に描き続けました。その作品は、戦前から最晩年までゆっくりと進化し、香り高い典雅な画境へと向かいます。
脇田の絵画世界は、心の情景に迫り、また“色彩の詩人”とよばれる美しい画布を通じて、私たちに幸せのメッセージを贈り続けています。
生涯を身近なものへの愛に捧げた画家脇田和。彼の油彩を中心に素描・版画など約1,000点を収蔵する美術館は、木造のアトリエ山荘（吉村順三設計）を内包し、回廊式の本館建築と共に訪れる人びとに静かで魅力的な空間を提供しています。