WAKITA MUSEUM OF ART
建築ワークショップ Vol.6

日本のモダニズム。今に生きるデザイン哲学を探る。

アーティストプロフィール

松本 哲夫 Tetsuo Matsumoto

1929年東京生まれ。1953年千葉大学工学部建築学科卒。同年通産省工業技術院産業工芸試験所技官。1957年(株)剣持デザイン研究所入社、1971年同代表取締役所長。現在に至る。東京大学工学部建築学科、九州芸術工科大学、日本女子大学、昭和女子大学、文化女子大学、建設省建設大学校、全国建設研修センターにて非常勤講師、愛知県立芸術大学にて客員教授をつとめる。公職として日本産業デザイン振興会Gマーク選定審査委員、国鉄工作局嘱託、建設省住宅局インテリア懇談会委員、インテリアプランナー試験委員、ベターリビング認定委員、評議員等をつとめる。
主な仕事に、ホテル日航サイパン、三井アーバンホテル大阪ベイタワー、京王プラザホテル、山形市庁舎、吹上御所家具、日本IBM各オフィス、日本航空ボーイング747、政府専用機、日本郵船飛鳥、JR東日本、JR東海の新幹線、特急、寝台特急、ヤクルト容器、量産家具等、多数のインテリアデザイン、プロダクトデザインを生み出す。 毎日産業デザイン賞、同特別賞、インテリアデザイナー協会賞、国際インテリアアーキテクト/インテリアデザイナー連合-IFI大賞など受賞歴多数。

益子 義弘 Yoshihiro Masko

1940年東京都生まれ。1964年東京藝術大学美術学部建築科卒業。1966年同大学修士課程修了後、常勤助手。1973年MIDI綜合設計研究所の設立参加を経て1976年に独立、M&N設計室を永田昌民氏と共同主宰。1984年東京藝術大学助教授、1989年同教授。その間2002年から副学長をつとめ、2008年同大学を退任。現在東京藝術大学名誉教授。
「アルヴァ・アールト住宅展」(2002年)、「スヴェレ・フェーン展」(2004年)、「吉村順三建築展」(2005年)等の実行委員長として諸展覧会を企画開催。
おもな作品として、新座の家(JIA建築25年賞)、東玉川の家、明野の家、箱根の家、三笠の山荘等の多数の住宅。山形県金山町立中学校(日本太陽エネルギー学会賞)、金山町・杉の森の火葬場(日本建築学会東北建築賞入賞)、裏磐梯のホテル等。おもな著作として、「家ってなんだろう」(インデックスコミュニケーションズ)、「建築への思索」(建築資料研究社)、「住風景を創る」(彰国社)、「湖上の家、土中の家」(農文協)ほかがある。

松隈 洋 Hiroshi Mastukuma

1957年兵庫県生まれ。1980年京都大学工学部建築学科を卒業後、前川國男建築設計事務所に入所。2000年4月京都工芸繊維大学助教授に着任。2008年教授。現在に至る。専門は近代建築史・建築設計論。博士(工学)。
著書に『ルイス・カーン 構築への意志』(丸善)、『近代建築を記憶する』(建築資料研究社)、共著に『再読/日本のモダンアーキテクチャー』(彰国社)、編著に『前川國男 現代との対話』(六耀社)、共編著に『建築家 前川國男の仕事』(美術出版社)などがある。
近年は、近代建築の保存と記録を提唱する国際組織 DOCOMOMO(ドコモモ)の日本支部の活動に参加しており、 その成果を公開する展覧会 「文化遺産としてのモダニズム建築 DOCOMOMO 20選展」(2000年)、「文化遺産としてのモダニズム建築 DOCOMOMO lOO選展」(2005年)のキュレーター役を担った。
また、「生誕100年 ・ 前川國男建築展」(2005?2006年)では実行委員会事務局長を務め、その後も、「アントニン&ノエミ・レーモンド展」(2007年)、「ル ・ コルビュジエと国立西洋美術館展」(2009年)、「建築家坂倉準三展」(2009年)に企画協力し、実行委員を務めている。