開館20周年 未公開・新収蔵品公開
脇田和の原点 〜ドイツ留学時代の油彩・素描・版画〜

2011年9月17(土)〜11月25日(金)

無題 1924年

第二次世界大戦末期、東京空襲により脇田和(1908-2005年)のアトリエは全焼、ほとんどの作品は焼失しました。
このたびかろうじて難をのがれたデッサンを、当館所蔵の油彩、版画とともに初公開いたします。
これらのデッサンは洋画家脇田和の原点ともいえるドイツ留学時代(1923-30年)の貴重な資料であり、当時の西欧美術と日本人画家との関わりを考証するうえでも意義深い作品であると考えられます。


脇田和は、1923年15歳の時に、ベルリンへ渡航。1925年、ベルリン国立美術学校に入学、30年に金メダルを贈られて卒業、帰国しました。
学校ではブラック・アンド・ホワイトを重んじるウォルフスフェルト教授のもとで人体デッサンを、そして自由な学風のもとさまざまな技法を学びました。
脇田がベルリンに滞在した約7年間は第一次世界大戦とナチス台頭前夜のはざまにあたります。芸術活動は活発で、バウハウス運動が起こるなど自由な空気がみなぎっていました。ベルリンでは、キュビズムやポスト印象派などの作品も紹介されていましたが、脇田もそこではじめてマチス、ゴーギャンらの絵に触れ、その感動を仔細にメモしています。
本展では、脇田独自の画風の原点に触れていただき、さらには芸術の次世代をになう方々にも、青少年期の脇田和作品を糧にしていただきたいと願っております。

開催概要

展覧会名称 開館20周年 未公開・新収蔵品公開 
脇田和の原点〜ドイツ留学時代の油彩・素描・版画〜
主催 脇田美術館
後援 公益財団法人野村財団
開催期間 2011年9月17(土)〜11月25日(金)
展示替え等の臨時休館をのぞく毎日開館
開館時間 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
GW、夏期7/15〜9/15 午後6時まで (入館は5時30分まで)
入館料 一般1,000円 / 大高生600円 / 中学生以下無料 団体20名以上100円引
館内にミュージアムショップ、ミュージアム・カフェ併設。
アクセス ・ 電車 JR・しなの鉄道、軽井沢駅より旧軽井沢銀座方面へ徒歩10分
・ 車 上信越道・碓氷軽井沢インターより国道18号線を軽井沢方面へ入る
所在地 〒389-0102 長野県軽井沢町旧道1570-4
アクセスマップはコチラ
電話番号 0267-42-2639